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ご本尊に対する冒涜


 去る平成21年秋、岩間寺では二ヶ月間に亘り西国三十三所一斉のご本尊のご開帳がありました。岩間寺のご開帳は平成2年以来のことで全国のご信心の皆様が心待ちにされていました。

 田居龍空住職存命中より、妙淨副住職とともに職員・檀家総代等で相談し、御開帳を迎えるべく準備をすすめてきましたが、平成21年3月4日の仲田順和師による妙淨副住職らの強制排除により、すべて中止され、私達檀信徒は何も出来なくなってしまいました。

 田居龍空前住職をはじめ私達は、御開帳では、入場(内拝)料は決して頂かず、参詣者のご志納にすると決めていました。しかし、仲田順和師らはご開帳をお金集めの道具としました。

 岩間寺のご本尊は第四十四代女帝元正天皇の御念持仏で、三重の厨子に納められ、扉には鍵がかけられています。その鍵は代々住職が継承し守っていました。

 3月4日、副住職らを排除した直後、本堂を閉め、既存の職員や参詣者を下山させた上で、醍醐寺の僧侶と長瀬福男ら五人が秘仏の御本尊を岩間寺から外部へ持ち出そうとし御扉を開けようとしましたが、鍵がなく断念しています。鍵は、正統に継承したものが保管するものであり、ご本尊と我々を繋ぐ大切なものです。

 ところが、仲田順和師らは引継ぎを拒否しご本尊の御厨子の鍵も受け継がなかったのです。…つまり、岩間寺の今回の御開帳は、二十年の封印を力によって〝こじ開けた〟のです。

 その上、御開扉法要では醍醐寺職員の岩崎豊海師が修法もせず、扉に手をかけました。仲田順和師は住職の地位にあるにもかかわらず、ご本尊をまともに拝まず、御本尊は〝見世物〟として拝観料を取られ、二ヶ月間さらしものにされました。

 仲田順和管長らの行為は僧侶としての責任ある行為ではなく、ご本尊をはじめ、歴代住職、我々檀信徒、更には何も知らず全国からご参詣に来られた信者さまに対してのこれ以上の侮辱はなく、この事実は決して消すことの出来ない汚点となりましょう。

 また、尊い西国三十三所札所会の御開帳に泥を塗り、多くの善良なご信徒を欺き、失望を与えてしまいました。仲田順和師以下醍醐寺職員は取り返しのつかない、僧侶として、あるまじき罪を犯すことになったと思います。
また、ご閉扉法要も拝めないことが知られない様にか、扉を閉め参拝者を排除して終了しました。
そして、今も醍醐寺の職員は、誰一人その罪に気づきすらしていません。